偽りの翼Ⅱ




「今日の夜時間あるか?」




「あるけど」




「じゃあ、今日の夜7時に駅前のファミレスで」




「ああ。…全部話せよ?」




「わかってる」




俺はそう言うと電話を切った




雅や裕翔にも話さなきゃな。




どうやって、関わっていくかを考えていかなきゃいけないんだ。





「はぁ」





思ったより辛い。





俺のことを覚えていない花恋。





俺が花恋と過ごした時間があいつの中には存在しない。






そう考えると…………





挫けそうになる。









でもあいつを支えられるのは俺だけなんだ。







俺がしっかりしなきゃな……






< 253 / 360 >

この作品をシェア

pagetop