偽りの翼Ⅱ
「今日の夜時間あるか?」
「あるけど」
「じゃあ、今日の夜7時に駅前のファミレスで」
「ああ。…全部話せよ?」
「わかってる」
俺はそう言うと電話を切った
雅や裕翔にも話さなきゃな。
どうやって、関わっていくかを考えていかなきゃいけないんだ。
「はぁ」
思ったより辛い。
俺のことを覚えていない花恋。
俺が花恋と過ごした時間があいつの中には存在しない。
そう考えると…………
挫けそうになる。
でもあいつを支えられるのは俺だけなんだ。
俺がしっかりしなきゃな……