偽りの翼Ⅱ




p.m.7時




「よぉ」




ファミレスの中で一足先に待っていた俺の前に現れた透に挨拶をする





「よぉ、じゃねーんだよ!お前、音信不通になるから心配したんだからな!」





俺の顔を見るなり透は怒りだした





そりゃそうか。





でも、それどころじゃねーんだよ






「本題、入っていい?」




「あ、ああ。」




いつもとはどこか違う雰囲気を感じ取ったのだろう




俺の目の前にいる透は、前の席に腰掛けた




俺は小さく深呼吸をした




「花恋のことなんだけど…」
 




「花恋?」






「ああ。アイツ、1ヶ月前事故にあった。」






「は?事故って、お前と連絡が取れなかった頃か?」




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