偽りの翼Ⅱ
「おう。じゃあ、明日10時ぐらいに病院の前で。」
「どこの病院?」
「隣の町の」
「あー、おけ」
それから飯を食って俺達はそれぞれ家に帰った
ついこの前までは、俺が隣で支えなきゃって。
俺の存在が大事になるって先生も言ってた。
だけど状況が変わってしまった
隣で支えるのも、花恋にとって大事なのも透なんだよな。
ヤキモチなんてやいている場合じゃないのに。
嫉妬なんてするべきじゃないのに。
ダメだな、俺。