偽りの翼Ⅱ
「おれ、も、むり……」
そういって陽翔が落ちてしまった
「おい、陽翔っ…!」
起こそうと優真が試みるも、んーとかあーとかしか言わなかった
「ぐー…」
いびきが聞こえたのでふりかえってみるとそこには優太がいた
「優太も寝てるし…」
「千尋は?…帰んのか?」
裕翔にそう聞かれた。
「あー、どうしようかなぁ…。でも、最後の夜だし…泊まってこうかな」
もう、あと数時間後には東京にいるんだし
「そうか…。じゃあ、俺と朝まで語ろうぜ」
裕翔はおどけてそう言った