偽りの翼Ⅱ



話はとまらなかった。




裕翔の両親の話、俺の両親の話、未来の話。




子どもは何人欲しいとか、何歳までに結婚するとか。




そんな、話。




気づけばもう朝方。




日の出の時間だ。




少しずつ日が昇っていく。




辺りは陽に照らされ始めた




「俺、そろそろ行かねーと」




「そうだな、もうさすがにやべーな」




「おう」




出発は3時間後にせまっている。




「みんな起こすか?」




「や、大丈夫!…裕翔だけでいいよ」




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