偽りの翼Ⅱ
20歳になった今、俺は裕翔とあの夜語ったホスト…ではなく自分で店を開いた
「おい、千尋。お前なんでそんなモテるんだよ?!」
上京して1番最初に友達になった秋也…通称アッキーが俺に問う。
「んなの、知らねーよ。寄ってくんの!」
度が過ぎて本当に嫌になる時もあるけど、なんだかんだ楽しい。
「うわぁ、ないわぁ。」
自分から聞いてきたくせに顔を嫌そうにしかめるアッキー。
てか、その顔…面白すぎんだよ!
「アッキー…その顔最高」
「だろ?俺これでもNo.2!」
にしし、と笑いながらアッキーは言う。
アッキーはホストだ。