偽りの翼Ⅱ





「ごめ、涙がっ…止まらなくて」





「花恋、泣く要素どこにもなかったぞ」





「前のこと、思い出して。豆腐ハンバーグ食べたらなんだか涙が……」
     


涙が出ることって、それほど幸せなことだと思う
      



「千尋、ありがとう。」





「んだよ…いきなり。」






「言いたかっただけ。」






ずっと千尋は私に愛をくれた。




私たちには、3年間の空白の時間があるけれどそれから今までの1年間が濃すぎるくらいで。





幸せが詰まっていた
















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