偽りの翼Ⅱ



雄介にも相談したけど、



何一つとして手がかりはなかった。




その間、俺は月影という暴走族に入った




電話が来たのはそれから1年後。



高校二年の時だった




それもまた、仕組まれたのかたまたまなのか、




クリスマスの夜だった



【着信中:非表示】



だれだよ?…こんな夜に




「もしもし」




『………………』



「誰?」




なんだよ、いたずら電話かよ?




『――………千尋?』




「…なんでっ」




いまさらお前から。




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