偽りの翼Ⅱ
翌日、私達は付き合っていることを、
付き合い始めたことを、
みんなに発表をした
「やっぱそうだったんだ」
「うそおー、俺の花恋ちゃんー」
みんなは口々にそういうけど
千尋くんだけは辛そうな、泣きそうな顔をしていた
それを見て私は少しだけ胸がちくっと痛んだ
「李玖のところ行かなきゃ」
今日は…行くって約束したんだ。
「李玖って、誰?」
裕翔は不思議そうにそう聞いた
「私が入院していた時に、友達となった子だよ」
「ふーん」