偽りの翼Ⅱ
私達は倉庫へ行った
「おはようございまーす」
そう、たくさんの人に挨拶されながら私は総長室へ向かった
「花恋」
千尋くんに、呼ばれた
「なにー?」
あの日以来少し気まずかったけど
なんとか普通に話せるようになった
「すーちゃんのところ一緒に行こう?」
「あ、うん…」
顔を見るのがなんだか恥ずかしく感じる
「あれ?顔赤くね?熱?」
彼は、私の頬に触れた
その冷たい指が私を熱くさせる
「う、ううんっ!大丈夫だよ!」