偽りの翼Ⅱ


「なんか、いつもと雰囲気ちがくない?」



雅が小さい声で言った



「な!雰囲気柔らかくなったよな!」



「それ、俺も思った。いつもと全然違うよな」




千尋くんと透も続けてそういう




やっぱりみんなそう思ってたんだ!




今もお茶をいれながら鼻歌を歌っている






「おまたせ〜」





ルンルン気分のまま、すーちゃんのお母さんはお茶を出してくれた





「ありがとうございますっ」



私がそう言うと




「いいのよ」




と彼女は微笑んだ




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