Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
あこの腕を掴むあっちゃんの力が弱まる事は無かった。
痛いって言ってるのに…
『離してって言ってるでしょっ?ねぇっ!』
「うるせぇ!来い、車に乗れ!送ってく!」
あっちゃんは、怖い顔付きのまま、砂の上を引きずる様にあこを車に乗せた。
怖い…こんなあっちゃんは初めてだ。
ブゥン…
あっちゃんの車が向かっているのは、あこの家の方向。
どうして?…今日はあっちゃんの家に泊まる約束したのに…。
『あっちゃん…今日、あっちゃんの家…』
「ダメだ、今日は帰れ!」
あっちゃんのアクセルを踏み込む力が強くなって行く。
あっちゃんに嫌われたんだ…
帰れ!…なんて初めて言われた。
別に泣きたいわけじゃないのに、自然に目に涙が溜ってしまった。
「着いたぞ、早く降りろ!」
涙が溢れてしまわない様に、必死に耐えていたら、車は既にあこの家の前に停まっていた。
家の方を見ると、リビングには灯りがついている。
辺りはもう暗くなっていて、人気もない。
「降りろよ、早く…」
『うん…じゃあ…送ってくれてありがと。』
ポロッ
痛いって言ってるのに…
『離してって言ってるでしょっ?ねぇっ!』
「うるせぇ!来い、車に乗れ!送ってく!」
あっちゃんは、怖い顔付きのまま、砂の上を引きずる様にあこを車に乗せた。
怖い…こんなあっちゃんは初めてだ。
ブゥン…
あっちゃんの車が向かっているのは、あこの家の方向。
どうして?…今日はあっちゃんの家に泊まる約束したのに…。
『あっちゃん…今日、あっちゃんの家…』
「ダメだ、今日は帰れ!」
あっちゃんのアクセルを踏み込む力が強くなって行く。
あっちゃんに嫌われたんだ…
帰れ!…なんて初めて言われた。
別に泣きたいわけじゃないのに、自然に目に涙が溜ってしまった。
「着いたぞ、早く降りろ!」
涙が溢れてしまわない様に、必死に耐えていたら、車は既にあこの家の前に停まっていた。
家の方を見ると、リビングには灯りがついている。
辺りはもう暗くなっていて、人気もない。
「降りろよ、早く…」
『うん…じゃあ…送ってくれてありがと。』
ポロッ