Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
ドアに手を掛けた瞬間、必死になって堪えていたはずの涙が、目から溢れ落ちてしまった。
あっちゃんは、あこの顔を見る事もせず、ただ真っ直ぐ先だけを見つめてる。
『あっちゃん…もう、あこの事見てもくれないんだね…嫌いになっちゃったの?』
自分の気持ちを言葉にした瞬間、涙腺が故障してしまった。
だって、あっちゃんは何も答えてくれない…あこの顔すら見てくれないから。
「…………」
『…バイバイ!あっちゃん、またねっ!!』
“またね”なんて、もう来ないのかもしれない…
だから、精一杯強がった。
バタンッ
閉めたくない車のドアを閉めるなり、玄関へと走った。
チャイムを鳴らそうとして、人指し指をボタンに押し当てようとした時だった。
ガチャッ
「おい!あこ、ちょっと待て!」
『…あっちゃん?』
あっちゃんは、車から降りて、あこの元へと駆け寄って来た。
「あこ…泣いてんのか?」
目に涙をいっぱいに溜め込むあこを悲しそうに見つめるあっちゃんが、目の前に立っていた。
もう、あの鋭い目つきのあっちゃんは何処にもいない。
いつもの優しい目をしたあっちゃんだった。
『泣いてないもんっ…グスッ…』
「泣いてんじゃねぇか!」
あっちゃんは、あこの顔を見る事もせず、ただ真っ直ぐ先だけを見つめてる。
『あっちゃん…もう、あこの事見てもくれないんだね…嫌いになっちゃったの?』
自分の気持ちを言葉にした瞬間、涙腺が故障してしまった。
だって、あっちゃんは何も答えてくれない…あこの顔すら見てくれないから。
「…………」
『…バイバイ!あっちゃん、またねっ!!』
“またね”なんて、もう来ないのかもしれない…
だから、精一杯強がった。
バタンッ
閉めたくない車のドアを閉めるなり、玄関へと走った。
チャイムを鳴らそうとして、人指し指をボタンに押し当てようとした時だった。
ガチャッ
「おい!あこ、ちょっと待て!」
『…あっちゃん?』
あっちゃんは、車から降りて、あこの元へと駆け寄って来た。
「あこ…泣いてんのか?」
目に涙をいっぱいに溜め込むあこを悲しそうに見つめるあっちゃんが、目の前に立っていた。
もう、あの鋭い目つきのあっちゃんは何処にもいない。
いつもの優しい目をしたあっちゃんだった。
『泣いてないもんっ…グスッ…』
「泣いてんじゃねぇか!」