Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「違う!あこが…すげぇ大切だから!分かる?

…だから…別に急がなくても、ゆっくり時間かけてもいいと思った。

つーか、失いたくなかったから…」

『あっちゃん…』

そっか…

あっちゃんは、それ位あこを大切に思ってくれてたんだ。

なのに…あこは、あんな風に言ってあっちゃんの気持ちを踏みにじったんだ。

だから、あんなに怒ってたんだ…

『ごめ…なさ…』

あこはバカだ。

こんなにもあっちゃんから大切にされていた事にすら、気付けなかったなんて…

また、あこの涙腺が故障してしまった。

次々と涙が溢れ落ちて行く…

「泣くなよ!バカ!だから…あこ?俺達は、ゆっくり2人で前に進んでこうな?」

『…うぅぅっ…うんっ!…グスッ…』

あっちゃんが、笑いながらあこの頭を優しく撫でてくれた。

「泣きむし!バカ!!そんだけ泣いたら喉渇いたろ?

何か飲み物持って来てやるよ!」

そして、あっちゃんが立ち上がった。
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