Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
何も知らずにノー天気なのはあこだけだ。

あこは仲良しグループのみんなと、無邪気におしゃべりをしている。

「…エリ?…ちょっと…」
ケンがエリを少し遠くで呼んで、手招きをしている。

手でOKサインがを作ってケンの呼んでいる方へ走って行った。

「何っ?」

「ちょっと聞きたいんだけど…あこって彼氏できた?
左の薬指に…」
ケンはそう言ってうつ向いてしまった。

そんな露骨な態度をされると、なんだか言いにくい。
「実は…うちら学校にほとんど来なかった時期に…。
大学卒業したら結婚しようって言われてた。
…うん。」

「はぁぁっ…」
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