Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「えぇぇーっ!?
あこに…彼氏ぃっ?」
仲良しグループ中が大騒ぎになる。

無理もない。
今までのあこは、男なんて興味無しだったから。
全員が知っている。

『…ごめんねっ?!
明日は予定ないからっ♪』
ペコンと頭を下げるあこ。

「OK☆OK☆行きなよっ!!
プリクラ撮ったら見せてよねっ!」
みんなが冷やかす。

『了解っ!!
じゃーねっ?また明日ぁ!』
あこは走って教室を飛び出して行った。

エリはその後ろ姿を見て、胸騒ぎを覚えた。

“あこ…一人で大丈夫かな…危なっかしいからなぁ…”

エリの胸騒ぎは的中することになる。

でも、エリは気にしない事にして、駅前のマックへみんなと向かった。



あこは、待ち合わせの駅を目指し、雪の中を歩いていた。

『うぅーっ…寒すぎっ!!』

サクサクサクサク…
踏みつけた雪が鳴っていた。
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