Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「あーっ♪あのピンクのコートの人っ?」

「そうそう!あこ姉っぽくない?」

「ぽいぃー(笑)
小さいもんっ!!」

そして、あこの方を2人でニヤニヤしながら見ていた時だった。

卓ちゃんの顔色が真っ青になった。

「おい…何か…やばくねぇ?」

…その時、50m先で、あこは、恐ろしい出来事に巻き込まれようとしていた。

…ドンッ!!!

『あっ…すみませんっ!!大丈夫ですかっ?』

前を見て走っていたつもりだったのに。

激しく降る雪が邪魔をして、あこは人にぶつかってしまった。

相手はガタイのいい男の人だった。
例えると…ラグビー選手のようなガッチリとした体型の人。

『…?』

《謝ったのに…聞こえなかったのかな?》

『あの…すみませんでしたっ。』
あこは、軽く会釈をして、男の方を見た。

「……。」
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