Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
やっぱり無言だ。
《変な人!謝ったのに…
避けてもくれないし!》
そして、あこはその男を左へ避けて、走りだそうとした。
その時だった。
…ガシッ!!
――――!!!
あこは後ろから誰かに両脇を抱えられた。
ドサッ…
あこの手から、昨日お母さんとお姉ちゃんからもらった新品のバックが雪の上に落ちた。
『…!!やっ…やめてっ!キャァァッ…んー、んーっ…』
もう一人の男が叫びだしたあこの口を大きな手で塞いだ。
《何っ!?何が起きたの…》
「早くっ!乗れっ!」
聞いたことのない声が微かに聞こえた。
そして、車のドアの開く音がした。
…ガガガー。
足をバタバタしてもがくあこ。
《離してっ!!》
でも、あこを押さえ付ける力が物凄くて抵抗なんて出来なかった。
「閉めろ!閉めろ!」
ガガガー…
…バンッ!!!
車のドアが閉められた。
『ン――――ッ!!』
あこを押さえ付ける力が微かに緩んだ。
それでも、口は押さえ付けられていて、声が出せない。
《変な人!謝ったのに…
避けてもくれないし!》
そして、あこはその男を左へ避けて、走りだそうとした。
その時だった。
…ガシッ!!
――――!!!
あこは後ろから誰かに両脇を抱えられた。
ドサッ…
あこの手から、昨日お母さんとお姉ちゃんからもらった新品のバックが雪の上に落ちた。
『…!!やっ…やめてっ!キャァァッ…んー、んーっ…』
もう一人の男が叫びだしたあこの口を大きな手で塞いだ。
《何っ!?何が起きたの…》
「早くっ!乗れっ!」
聞いたことのない声が微かに聞こえた。
そして、車のドアの開く音がした。
…ガガガー。
足をバタバタしてもがくあこ。
《離してっ!!》
でも、あこを押さえ付ける力が物凄くて抵抗なんて出来なかった。
「閉めろ!閉めろ!」
ガガガー…
…バンッ!!!
車のドアが閉められた。
『ン――――ッ!!』
あこを押さえ付ける力が微かに緩んだ。
それでも、口は押さえ付けられていて、声が出せない。