Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
あこは、ぎゅっと力いっぱい閉じていた目をゆっくりと開けた。

『………!!ン―――――ッ!!』

あこはその場の光景を疑うしかなかった。

運転席に1人。
助手席に1人。
そして…後ろのシートは真っ平に倒されていた。
あこはそこに寝かせられ、4人の男に押さえ付けられていた。

合計、6人の男。
知らない男。
ニタニタと笑ってあこを見ている。

押さえ付けられる体。
脱がされるブーツとコート。

あこは悟ってしまった。
《犯される。》

あこは最後の力を振り絞るように、手足をバタバタして抵抗を続けた。

「暴れんじゃねぇよ!」
怒鳴り声と共に激しい痛みがあこの脇腹に走った。
…ドスッ…

『グッ…ウゥッ…』
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