Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「あこ?
もう大丈夫だからな…も…怖くないから…ッ……。
心配すんな…」
あこの耳元で静かにあっちゃんは囁いた。

エリが後部座席に乗ると、あっちゃんはエリにあこを託すようにあずけた。

そのあとにあっちゃんが車に乗り込んで、車が走り出した。

エリは、あこを、ただただ、抱き締めて泣いていた。

…あっちゃんの肩も微かに震えていた。

「許せない…許せない…」
エリはひたすらくり返していた。
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