Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
あこの目から涙が溢れる。
悔しさと、憎しみが溢れる。

『うぁぁぁぁ――ッ…
助けてっ…おばちゃんっ!!
うぁぁぁ―――…』
せきをきったように、あこは泣きじゃくった。

そのあまりにも異常な程の悲鳴の様な泣き声に気付いたのか、卓ちゃんが二階から降りてきた。

トン…トン…トン…

「―――!!あこ姉っ!?」

卓ちゃんは変わり果てたあこを見て、両手をギュッっと握り締めてうつ向いた。

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