Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
生と死の選択
…もくもくもく…
小さな部屋には、あったかい真っ白な雲が立ち込める。
あこはあっちゃんからお風呂に入れてもらっていた。
あっちゃんがあこの体を優しく洗ってくれた。
体中、傷だらけ。
体中、あざだらけ。
お湯がしみて痛がってもおかしくないのに、あこは天井の一点を見つめたまま、無表情だった。
「あこ…っ…」
あこの傷だらけの全身を洗っていると、涙出てくる。
あっちゃんはあこにバレないように泣いたつもりでも、あこには分かってしまう。
あっちゃんの涙を小さな指で、きゅっ…っと拭いながら、あこは今日始めてあっちゃんと会話をした。
『あっちゃん?』
「…!どうしたっ?痛いのか?
しみるんだろ?…ごめんな?…」
『あっちゃんは、どうして、あこの体洗ってるの?』
あこの目は虚ろだった。
「はっ?何言って…」
あこは、あっちゃんを見て、にっこりと微笑んだ。
『あこの体は…そんなに汚いですか…?』
小さな部屋には、あったかい真っ白な雲が立ち込める。
あこはあっちゃんからお風呂に入れてもらっていた。
あっちゃんがあこの体を優しく洗ってくれた。
体中、傷だらけ。
体中、あざだらけ。
お湯がしみて痛がってもおかしくないのに、あこは天井の一点を見つめたまま、無表情だった。
「あこ…っ…」
あこの傷だらけの全身を洗っていると、涙出てくる。
あっちゃんはあこにバレないように泣いたつもりでも、あこには分かってしまう。
あっちゃんの涙を小さな指で、きゅっ…っと拭いながら、あこは今日始めてあっちゃんと会話をした。
『あっちゃん?』
「…!どうしたっ?痛いのか?
しみるんだろ?…ごめんな?…」
『あっちゃんは、どうして、あこの体洗ってるの?』
あこの目は虚ろだった。
「はっ?何言って…」
あこは、あっちゃんを見て、にっこりと微笑んだ。
『あこの体は…そんなに汚いですか…?』