Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「バカヤロ…汚くねぇよっ!!
変な事言ってんじゃ…ねぇよっ!」

あっちゃんは目に一杯涙を溜めていた。


お風呂から上がったあこにおばちゃんは、ホットミルクを差し出してくれた。

「これ飲むと…体がポカポカするのよ?
火傷しないように、ゆっくり飲んでね?」
にっこりとあこに笑いかける。

『ウン……ありがと…』

一口。
…二口。
ホットミルクが冷えきった体にしみて、涙が溢れてきてしまった。

あっちゃんはずっとあこの左手を握っていてくれた。
あったかかった。

「ミルク飲んだら、今日はもう、寝た方がいいわね。ね?」

『ウン。』

そして…あっちゃんの腕の中で、あこは眠りについた。
でも、一体、誰の腕の中にいるのか…
訳が分からなかった。

…パチ…
あこは何気無く目が覚めてしまった。

あっちゃんはあこを抱き締めたまま眠っていた。

あっちゃんを起こさないように、ベッドからそっと出た。

『イタ…』
体中が痛い。
激痛が走る。
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