Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
…パチャ…パチャ…
気が付けば、あこは、真っ暗な道を歩いていた。
ポツン…ポツン…と立っている街灯を目印に。
まるであこに道案内をしてくれてる様だった。

パチャ…パチャ…
歩く道は雪が溶けて水浸しだった。

足元は裸足。
きっと冷たいんだろうけど、あこは全く感じない。

あこは、スウェット一枚で海岸線沿いを歩いていた。
ただ、ひたすらに歩いていた。

…どうして、海岸線沿いは雪がつもらないのだろうか。

冬なのに、雪の無い道をひたすらに歩いていた。

一時間くらい、歩いただろうか…

あこの目の前には、何処までも果てしなく広がる、真っ黒な海。

あっちゃんと、ここの海で付き合う事になった。
ファーストキスの場所。
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