Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
『あ…あこはっ、もう汚れたのっ!!
汚いのっ!!

触らないでよ!あこに触らないでよォ――――!!』

無理矢理あっちゃんの腕からすり抜けようとした。
でも、あっちゃんはその倍の力であこを締め付けて離そうとしない。

「嫌だ!!
何回でも触れてやる!
お前は全然汚くねぇーよッッ!!
汚れてなんかねぇんだよ!!…ッ。」

汚い。汚い。汚い。

『汚いよっ!!だって…あっちゃん以外の人に…彼奴らにぃぃっ!!』

あこの体がブルブルと震えだした。

「しっかりしろ!!
あこ!あこっ!!
俺を見ろよっ!!俺は…何か変わったか!?
…話、聞いてくれよっ?!」
< 205 / 376 >

この作品をシェア

pagetop