Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
この陽気のせいだ。

あこはウトウトしてきてしまった。

『…んー…』
視界がボヤける。


「…!?何ですかぁっ!?」
エリの大きな声にハッとして眠気が一気に飛んで行ってしまった。

むくっと体を起こすと2人組の男があこを見て立っていた。

――――!!

あこの体から血の気が引いていくのが分かった。

スッ…
あこはエリの背中に隠れるように小さくうずくまった。

「あ…あこちゃん…だよね?」

ビク…ン…
あこの体が、その声に反応してしまう。
冷や汗がにじんでくる。

「?…あこ、知り合い?」
エリが背中にピッタリと張り付くあこに話しかけた。

あこは重い口を開いた。

『…エリ。この男達だよ…。
あこにっ…ッ…』
あこはガタガタと震えだしてしまった。

エリはあこの事になると変にカンが冴える。
分かってしまった。

あこをレイプした奴らだ。

「…!!あんた達っ!!」
エリが男達に掴みかかろうとした、その時だった…
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