Snow Drop～天国への手紙～（上）【実話】

ドサッ………
「ごめんっ！！」
男達が土下座をして謝っていた。

あことエリは一瞬、ほんの数秒だが、固まってしまった。

「はっ！？」
呆然としているあこの代わりにエリが口を開いた。

「ごめんっ…本当に…ごめんっ……
あの日の事、謝りたくて…。」
二人とも頭を芝生につけて、体を震わせていた。

「…ｯ…何を！？
何を謝るってのｯ！？…今更！！
あんた達が謝ったってねぇ…
あこは…あこがどれだけっ…！」

エリの体は怒りと憎しみでブルブルと震えていた。

あこは以外にも冷静でいる自分に驚いた。


…ぽんっ。
あこはエリの肩を叩いた。

『エリ…待って？話…聞こう。
あこは、聞きたい。
…あのっ…話して下さい。頭を上げてください…」
あこはエリの手をぎゅっと握った。

何故だろう。
この人達の話を聞かなければいけない気がする。
憎いはずなのに。

「あ…頭…あげらんねぇよ…。
本当に…申し訳なく…て。…ｯ…。」
男達は泣いている様だった。

『本当に…頭を上げてください。
あこは…もう大丈夫です。』