Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
聞こえてくる。
聞こえてくる。

…耳を澄ます。

「おい、ヒロト。あいつら遅くねぇかっ?」
ハァッ…
…と、大きな溜め息をついたのは、仕事の作業着を着ているあっちゃんだった。

「ハァァ?今日あいつら学校サボってたらマジで殺す(笑)
アツシ、てめぇ、仕事さぼらせやがって。

明日絶対、親方に絞られんぞ?」

「…だって…心配だろうがよ!」
あっちゃんはヒロトの肩をバシッっと叩いた。

「何ともねーっつの。エリもいんだからよ!
お前マジであこちゃんばっかだな?惚れすぎ!
そのうち捨てられんぞ!!ギャハハ(笑)
ポイッって!ポイッってな(笑)」
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