Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
『エリッ!!あこも……………え?』

エリとヒロトくんの後を追って行こうとした時、後ろから左腕を掴まれてしまった。

振り返ってみると、ニコニコ笑いながら首を横に振っているアツシくん。

『あの…?』

「あこちゃんは、こっちな!」

言われるがまま、エリとヒロトくんが居る、車から少し離れた場所に連れて行かれてしまった。

すると、暗闇の中で、彼はポツリ、ポツリと話し出した。

「…実はさぁ…ヒロトのヤツ、エリちゃんの事、中学卒業した辺りからず~っと好きだったみてぇなんだよ!」

今日初めて会ったばからの人の口から、以外な真実を知らされた。

『えっ!…えぇぇぇ~~~~!!!』

思わず大声を上げてしまった。
だって、本当にビックリだ!!

「うわっ、バカッ!!」

アツシくんは、慌てた様子で、シーッ…と、鼻に人さし指を押し当てている。

『あ!…ごめっ!!』

あこも慌てて、両手で口を押さえた。

「プハッ!エリちゃんには絶対内緒なっ?」

『うん!うん、うん!!』

大袈裟に頷くあこの目は、期待でキラキラと光っている。

「んで、相談なんだけど…」

アツシくんからの相談に、あこはワクワクしていた。

予想通り!!

アツシくんからの相談は、名付けて…

“ヒロト&エリをカップルにしちゃおう!!大作戦”
だった。

久しぶりにワクワクしている自分に驚いてしまう。

だって…

エリも、ヒロトくんには、結構心を許している様な気がして仕方ない。

あんなに楽しそうにはしゃぐエリは久しぶりに見た。

なんか楽しくなって来たかも♪

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