Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「……………。」
あっちゃんの肩がカクンと落ちた。

ヒロトは脳天気に笑っている。

そんなあっちゃんを見て、あこの体が勝手に動いた。

ドンッ!!!

『絶対に捨てませぇーんっ!!(笑)』

しゃがみ込んでいるあっちゃんの背中に飛び付くように、抱きついた。

「………!!あっ…あこ!…と、エリちゃん!!」

あっちゃんの顔はみるみるうちに笑顔に変わっていく。

あっちゃんは立ち上がって、あこを見下ろした。

「お前ら、遅ぇよ!
授業もうとっくに終わってんだろっ?
今まで何してたんだよっ?」

ちょっと苛立った様子のあっちゃん。
眉間にシワがよってるよ?

『ごめーん。今日はね、ゼミの居残りがあったから…
でも、まだ四時半だよ?(笑)』

……ぎゅっ。
「ハァッ…心配した。」
そう言って、あっちゃんはあこを抱き締めた。

『や…やだやだっ!(笑)あっちゃん、ここ、人一杯いるし!』
恥ずかしい。
夕方の駅は人がいっぱいいる。

「あっ…悪ぃ(笑)」
あこを抱き締めていた腕を緩めた。
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