Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
こんな夢中で話すケンを見るのは初めてだった。
ケンは言い放った後に、走り去ってしまった。
『………』
あこはその場にポカーンと口を開けたまま立ち尽す事しか出来なかった。
カタン…
何かを振りきる様に教室を勢い良く飛び出すケン。
「………!!」
廊下に出るなり、窓辺に寄っかかる長身の二人の男が目に飛込んできた。
あっちゃんとヒロトは、12時で交代して出てくる、あことエリを窓辺で待っていた。
「あのっ!…」
ケンがあっちゃんに歩み寄る。
「あのっ!!」
ケンが少し声を張り上げると、あっちゃんが振り返った。
「あぁ?俺か?…何だよ…」
あっちゃんはハッとした。
“コイツ…さっきあこの事見てた…”
ケンは一度あっちゃんを見て、自信をなくしたようにうつむいた。
でも、すぐに顔を上げて、あっちゃんを睨みつけた。
「…もし、もしも、この先、あんたがあこを泣かせる事があったら…その時は、遠慮しませんから。」
ケンは言い放った後に、走り去ってしまった。
『………』
あこはその場にポカーンと口を開けたまま立ち尽す事しか出来なかった。
カタン…
何かを振りきる様に教室を勢い良く飛び出すケン。
「………!!」
廊下に出るなり、窓辺に寄っかかる長身の二人の男が目に飛込んできた。
あっちゃんとヒロトは、12時で交代して出てくる、あことエリを窓辺で待っていた。
「あのっ!…」
ケンがあっちゃんに歩み寄る。
「あのっ!!」
ケンが少し声を張り上げると、あっちゃんが振り返った。
「あぁ?俺か?…何だよ…」
あっちゃんはハッとした。
“コイツ…さっきあこの事見てた…”
ケンは一度あっちゃんを見て、自信をなくしたようにうつむいた。
でも、すぐに顔を上げて、あっちゃんを睨みつけた。
「…もし、もしも、この先、あんたがあこを泣かせる事があったら…その時は、遠慮しませんから。」