Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
『有美さん…ありがとうっ。』

有美は空を見上げながら、ふぅっと深呼吸した。

「でもっ…ほーんと驚いたなぁ!!(笑)

アイツがこんなに感情出す奴だったなんてねっ!

私が知ってるアイツは、感情ないからね(笑)」

あこは黙って有美の話に耳を傾けた。

少しでも、あこの知らないあっちゃんが知りたかった。

「私がアツシと出会ったのは仲間ね集まりの時だった。

背がみんなよりも飛び抜けて高くて、一瞬みせた笑顔に人目ぼれっ!!(笑)」

きっと、あこも同じだ。

あの日、人目ぼれしたんだ。
あっちゃんに。

「…でもねっ?」
有美がいきなりあこの方を見て真面目な顔をした。
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