Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
ヒロトがあっちゃんのお皿を指さした。

「あー、最近、食欲ねぇんだよなぁ…俺。
なんか、胃の調子悪くて…」
服の上から胃をさすった。

「おー、そう言えば、そうだよな?

お前、全然食わなくなったよな?
大丈夫かよ?医者行ったのか?」

いつになくヒロトが心配そうにした。

あの時、もう、運命は決まっていたんだ。
辛い…運命は。

「おぅ!行った!
何か、一応って事で、検査された(笑)
…結果は、来週の火曜日に出るってよ!」
明るく振る舞うあっちゃん。

「ハンッ(笑)
どうせ、お前の事だから酒ばっか飲んで、胃壊したんだよ!
やめろ、やめろ!酒なんて!(笑)」

あこが心配そうな顔をしている。

そんなあこに気付いたあっちゃんがあこの頭を撫でた。

「なんともねぇよッ(笑)
…それより、あこ!!
いっぱい食って、早く大きくなるんだぞ?」
真剣な顔で言うあっちゃんを三人は笑った。

幸せな時間だった。
これが、四人で食べる最後の食事になった。

火曜日には、全てが180度変わってしまう事を、まだ誰もしらない。


神様?
あなたは本当に居るのですか?

居るのならば…どうか…

私達から幸せを奪わないで下さい。
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