Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
有美は布団に潜り込んだまま、出てこない。

「あぁっ?
確か…そうだったかも!(笑)」
あっちゃんはケタケタと笑いながら、あこに背を向けた。

あっちゃんも布団に潜り込もうとした。

イヤッ!!

『やめてよっ!!
あこ以外の人に触れないでよッ!!やだぁ………ぅぅっ…』

やだよ、あっちゃん。
どうして?
あこだけだって言ってたじゃない…

「…はぁぁ?
何泣いてんだよ。泣き虫ッ(笑)!!

…つーか、俺は誰のモノでもねぇよッ!!
束縛かよ?やめてよー(笑)」

『何言ってるのッ?!
あっちゃん!!』

あこは急に立ち上がり落としたバックを拾った。

もう耐えきれない。
苦しい…
逃げたい…

『今日は…かっ…帰るね!

明日は…いつものあっちゃんだよね?』

「………。」
あっちゃんからの返事は無い。

あっちゃんニタニタと笑ってあこを見ていた。
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