Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「いーんだよっ!!
いーっつってんだろ!
……あ、わりぃ…怒鳴って…。
協力してくれてありがとなっ!感謝してる。」

「感謝っ?
何が感謝!?

…アツシ…あんたさ、自分から一番大切なもの手放して…馬鹿だね!」

有美はベッドから出て鞄を持ってドアノブに手を掛けた。

「じゃあね!」
キィ…
有美がドアを開けた時だった。

「有美!
お前んちの近くに花屋あるよな?
聞いてもらいたい事あんだけど…」

あっちゃんは有美を呼びとめた。

「花…………?」




…ドンっ!!
「あっ…すみませ…ヒッ…ウッ……グスッ…」

あこは誰かにぶつかって倒れた。

「…いてぇ…………!あこ?」

―――!!
ぶつかってしまった相手。

「………ケン…ウッ…ぁぁぁぁぁんッ…」

ぶつかった表紙に涙腺のネジが外れてしまったらしい…
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