Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「あこは…花みたいなもんだ。
俺の、大切な花だ…でもさ、俺は、その花に水をあげる事ができないんだよ!!
…でも、その花は枯らしたくねぇからっ……。
ずっと咲いててもらいたいから。

…けど、俺は、あこを守ってやれない。」

堪えていた涙が一気に溢れだした。

『守ってくれなくていいよっ!!
そばにいてくれるだけでいいからっ!』

ドンっ…
あこは、あっちゃんの胸に飛込んだ。

『あっちゃんじゃないとだめなんだよ?』

「あこっ…」
抱きついてきたあこを突き放す。

あこはまたあっちゃんの胸に飛込む。

また突き放す。

そんな事を数回繰り返した。

「あこは…幸せになんだぞ!
幸せにならないといけないんだよ!
俺がッ…するはずだったのに…約束、守れなくてごめんな?」
そう言って、あっちゃんは、あこを反対方向へ振り向かせた。
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