Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
突然、運転中のエリの横顔から笑顔が消えて行く…

『エリ?』

急にどうしたの?
今笑ってたのに…何かあったのかな?

ヒロトくんと2人きりになった時、何かあった?

まさか…告白されたとか?!

エリにつかれたのか、次第にあこからも笑顔が消えて行く…

「…。」
『……。』

沈黙…車内には、車のエンジン音だけが響く。

エリの頬が微かに、少しずつピンク色に染まって行くのが分かった。

その沈黙を破るかの様に、エリがゆっくりと話し出した。

「あこ…私ね。
今まで、小さい頃からず~っと、ヒロトの事知ってるんだけど…」

『うん、知ってるよ?幼馴染みだもんね♪』

来た、やっぱりヒロトくん絡みだ!

「でね…さっき2人きりになった時、ヒロトの事…知らない男の人に見えた…」

『うん…えぇっ!?
エリ?それってさ、もしかしてさぁ…』

エリ…もしかして。
もしかして…!!!

本気の恋をした事が無いあこにでも、ピンと来てしまう。

「う……ん…。よく分からないけど、すっごいドキドキしちゃった!!アハハ~!!…好き…なのかな?」

そう言うと、エリの頬は完全にピンク色に染まってしまった。

ピンク…いや、真っ赤になったエリは、何だか凄く可愛く見えた。

あこの表情も自然に明るくなる。

やっぱりね~!!
そうなんじゃないかなって思ってた。

だって、ヒロトくんとあっちゃんと合流してからのエリは、女の子の顔付きだよ?


バカなあこにだって、それくらい分かるよ?

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