Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
あこはケンの方を振り返った。

『何?』

「あこ、明日予定ある?」

明日…
明日は日曜日だ。
大学は休み。

『…何もない。』

本当に何も…
いつもなら週末はあっちゃんとずっと一緒だった。

「明日、あの小さな公園で待ってる。

これが最後だから…
本当に最後だから…

あこの事、俺が守ったらだめかな?

明日、夕方5時までに来なかったら、俺…お前の事、スッパリ忘れる!

最後のチャンス…くれないかな…

俺は…お前だけだからっ!俺が全部忘れさしてやるよっ!!

…じゃあ、明日。
待ってる…」

そう言って、ケンは、走って行ってしまった。

『………。』
あこはしばらくその場から動けなかった。

空から降る星は、あまりにも綺麗で、空に溶けこんでしまいたくなるくらいだった。
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