Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
『うんっ!!好きなんだよ、きっとね♪

エリが恋かぁ~!久しぶりだね~、恋!!

あこは、エリの見方だよっ、素直になるんだぁ~!!』

ガバッ

「ギャッ!!あこっ、危ないからぁ~っ!」

『あっ…ごめーんっ!!』

思わず、運転中のエリの左肩に飛び付いてしまった。

だって、だってだって!!

本当にエリがヒロトくんに惹かれ始めているなら、凄く嬉しい。

あことあっちゃんは知ってるんだ。

ヒロトくんが、ずっと、何年も胸に秘めて来た、エリへの温かい気持ちを。

「今までは、ただの幼馴染みにしか思って無かったのに…さっき、ヒロトのバカが、私の知らない男の顔するんだもんっ!!
…嫌んなっちゃう…」

驚きだ。
普段、恋にも興味が無くて、結構冷めてる女の子が恋をすると、こんなにも可愛いのだろうか?

恋ってのは、こんなに突然巡って来るのだろうか?

エリが全く知らない女の子に見えてしまって仕方ない。

可愛い。

『付き合えると…いいねっ♪』

あこが笑うと、エリは、本当に小さく頷いた。

大丈夫だよ、エリ?

さっきね、あっちゃんがこっそり教えてくれたんだ。

ヒロトくんの気持ち。

エリには、世界一幸せになって欲しい。
大好きな親友だから。
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