Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
『ハァッ…ハァッ…ッ…グスッ…グスッ』

走って走って…走った。

タンッ…
「…あこっ…」

気が付いたら、目の前には、小さな真っ白なベンチ…

ケンが座っていた。

ガタンッ…
「あこ!」

ケンはベンチから立ち上がるとあこを見つめていた。

ガクンッ…ドサッ…
『…ヒッ…ぅーっ!…ック…』

あこがたどり着いた先は、くるはずじゃなかったミニ公園だった。

あこは公園に入るなり、膝から崩れ落ちてしまった。

「あこ!!」
ぎゅうっ…
ケンが泣き崩れるあこを抱き絞めた。

『ぅぁぁぁっ…ケンッ…ごめんねッ?
…グスッ…ごめ…』

ケン、ごめんね?
あこ、来ちゃったよ…。

だって、あっちゃんがね…
あっちゃんが…

「何で謝ってんだよ!バカだな!(笑)
どんな理由でもいいんだよ!
前の男なんて、俺がいつか忘れさせる!
…それまで、好きなまんまでいいから!」
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