Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
こうなったら何とか2人をくっつけたい!!

これは、ヒロトくんの気持ちを1番知ってるあっちゃんに報告をして、作戦を練らないと♪

…て、待てよ?

どうやって?

メアドも、携帯の番号も知らないし…

そうだぁ!!
エリからヒロトくんに聞いて貰えばいいんだ!

…駄目だぁ…そんな行動とったら、まるであこがあっちゃんに気があるみたいじゃん!!

『ハァァッ…』

あこが大きな溜め息を溢した時だった。

♪…ピリリリリ…

車内に鳴り響いたのは、エリの携帯電話の着信音だった。

「…あっ!!」

エリの冷静な表情が、みるみるうちにピンク色に染まって行く。

この反応は…☆
きっと、ヒロトくんだな?

「もしもし?ヒロト?
うん、大丈夫。…うん…うん……あ、ちょっと待って~!!」

やっぱりヒロトくんだ!!

あこがニタニタと笑っていると、エリは、携帯電話を保留にして、あこを見ながらニタ~と笑い返して来た。

「ねっ、あこ!あこ!!
…朗報♪ヒロトがね、あこの携帯番号とメアド、アツシくんに教えてもいいかって~!!!

いいよねっ?いいよ…」

『いっ…いーよっ!!』

ヤバイッ!!
今のは完璧にヤバイよ~!

あこの方から“どうぞ教えてやって下さい”…って言った様なものじゃんかぁ。

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