Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「ふぅー…」
有美が大きなお腹を重たそうに抱えている。
『あっ、有美さん!あのベンチに座りませんか?
ほらっ!丁度桜の木の下でいい感じ☆』
そのベンチは、こんなにも人で溢れ反っている公園の中でひっそりと人を寄せ付けないようにそこにあった。
まるで、あこと有美のために、わざと人を寄せ付けないように…
「あぁ…ありがとッ!ふぅー!」
あこが有美を支えてゆっくりとベンチへ座らせた。
有美は安堵したように大きく深呼吸をした。
そして…話だした。
秘めていた物を吐き出す様に…。
「あこちゃん…今、幸せ?」
桜があこのほっぺにかすりながらふわりと舞った。
『…?ハイ。幸せです。』
「そう…。そうなんだったらいいんだけどっ(笑)」
フフッっと笑った顔があまりにも寂しそうで少し気になってしまう。
「あこちゃん、あの時…ごめんなさい。
あの日、私ね、アツシとは本当に何も無かったのよ!本当なのっ!!」
あこはコクリと頷いた。
真剣な目で話す有美の声に、嘘がない事だけは分かった。
確かに今になってよく考えれば、すぐに分かる事だった。
あの日、あの時。
確かにあの人は様子がおかしかった。
あっちゃんは、あっちゃんじゃ無かった。
そして、次の日、突然別れを告げられた。
理由は未だに分からないままだけれど…
『…分かってます。
大丈夫ですから。次の日、私達は別れたんです。』
ビュゥッ…
突然強い風が吹いて、桜が舞い上がった。
有美が大きなお腹を重たそうに抱えている。
『あっ、有美さん!あのベンチに座りませんか?
ほらっ!丁度桜の木の下でいい感じ☆』
そのベンチは、こんなにも人で溢れ反っている公園の中でひっそりと人を寄せ付けないようにそこにあった。
まるで、あこと有美のために、わざと人を寄せ付けないように…
「あぁ…ありがとッ!ふぅー!」
あこが有美を支えてゆっくりとベンチへ座らせた。
有美は安堵したように大きく深呼吸をした。
そして…話だした。
秘めていた物を吐き出す様に…。
「あこちゃん…今、幸せ?」
桜があこのほっぺにかすりながらふわりと舞った。
『…?ハイ。幸せです。』
「そう…。そうなんだったらいいんだけどっ(笑)」
フフッっと笑った顔があまりにも寂しそうで少し気になってしまう。
「あこちゃん、あの時…ごめんなさい。
あの日、私ね、アツシとは本当に何も無かったのよ!本当なのっ!!」
あこはコクリと頷いた。
真剣な目で話す有美の声に、嘘がない事だけは分かった。
確かに今になってよく考えれば、すぐに分かる事だった。
あの日、あの時。
確かにあの人は様子がおかしかった。
あっちゃんは、あっちゃんじゃ無かった。
そして、次の日、突然別れを告げられた。
理由は未だに分からないままだけれど…
『…分かってます。
大丈夫ですから。次の日、私達は別れたんです。』
ビュゥッ…
突然強い風が吹いて、桜が舞い上がった。