Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
あっちゃんだ…

本当に、あっちゃんからのメールだ…

『プッ…アハハ!!
…件名に“俺。”とか入れられても、誰か分かんないし~!!』

不思議。
こんな風に、人からメールをもらって、心が温かくなる様な感覚になったのは、初めてだ…

【ウン(>_<)超元気~!!
登録しておきます。
あっちゃんは元気?】

緊張とドキドキで震える親指で送信。

ピッ

わ~!!
送っちゃった!送っちゃったよ~!!

返って来なかったらどうしよう…

すると、1分も経たないうちに、返信のメールが届いた。

♪…ピリリリリ…

【元気。元気。
今から電話するから出ろよ?
シカトすんじゃねぇぞ?(笑)】

…プルルルル♪

うわっ、来た~!!!

『てか、早っ!!………コホッ!』

一度だけ、せきばらいをしてから、通話ボタンを押した。

『もっ…もしもしっ?』

「…プッ…クククククッ…」

しまった!!
声、裏返っちゃったっ…

電話の向こうからは、クスクスと笑いを堪えている様な声が聞こえて来る。

あ~、もうっ!!
緊張してたのバレバレだよね…
< 35 / 376 >

この作品をシェア

pagetop