Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
エリはケンの目を睨んだ。
「ケン!何を知っても、どんな事があってもッ……
あこを許せる?
何を知っても、あこを守るって誓える?」
ケンの腕を掴む力も強さが増す。
きっと…あこの全てか分かる。
分かってしまう。
あこの本当の気持ちも…全部。
ケンは一度困った顔をした。
その後、エリの目を見るケンの顔にはには迷いなどこれっぽっちも無かった。
「俺は、決めたんだ!あこを絶対離さないって!!」
ケンはエリの目を見つめながら深く、深く頷いた。
エリとケンは、あこと有美が座っているベンチへ向かった。
あこと有美に気付かれない様にベンチに座る二人のすぐ後ろの桜の木の下で、息を小さくしてしゃがみ込んだ。
ベンチを見ると、二つの小さな背中が見える。
その時、さき達はすごい形相のエリと走り去ったケンの姿を見て、全員が変な不安に襲われていた。
エリとケンは息を飲んで耳を澄ました。
有美の優しい声が聞こえてきた。
「私が…アツシのあなたへの強い思いを知ったのは、一昨年の冬…
私の仲間が…あなたを犯した次の日だった。
アツシが目元に隈を作って、私の家に来たの。」
ケンの体に電気が走る。
犯された?
あこが…?
怒りなのか、悲しさなのか分からない。
ケンの体は小刻に震えだした。
エリはごくん…と唾を飲み込んだ。
「ケン!何を知っても、どんな事があってもッ……
あこを許せる?
何を知っても、あこを守るって誓える?」
ケンの腕を掴む力も強さが増す。
きっと…あこの全てか分かる。
分かってしまう。
あこの本当の気持ちも…全部。
ケンは一度困った顔をした。
その後、エリの目を見るケンの顔にはには迷いなどこれっぽっちも無かった。
「俺は、決めたんだ!あこを絶対離さないって!!」
ケンはエリの目を見つめながら深く、深く頷いた。
エリとケンは、あこと有美が座っているベンチへ向かった。
あこと有美に気付かれない様にベンチに座る二人のすぐ後ろの桜の木の下で、息を小さくしてしゃがみ込んだ。
ベンチを見ると、二つの小さな背中が見える。
その時、さき達はすごい形相のエリと走り去ったケンの姿を見て、全員が変な不安に襲われていた。
エリとケンは息を飲んで耳を澄ました。
有美の優しい声が聞こえてきた。
「私が…アツシのあなたへの強い思いを知ったのは、一昨年の冬…
私の仲間が…あなたを犯した次の日だった。
アツシが目元に隈を作って、私の家に来たの。」
ケンの体に電気が走る。
犯された?
あこが…?
怒りなのか、悲しさなのか分からない。
ケンの体は小刻に震えだした。
エリはごくん…と唾を飲み込んだ。