Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
『ケン…聞いてたの?…』

いつから?
いつから聞いていたの?

あこが汚れてしまった事…知っちゃた?

あこの心配そうな顔を見て、ケンが自信ありげに話だした。

「ごめん。
盗み聞きみたいな事して…
でも、何があっても、俺は大丈夫だから!!
絶対にあこを離さないから。
だから…聞けよ…後悔したくないんだろ?」

ケン……。

「私も!!
何があっても、絶対あこの味方だからっ…」

しゃがみ込んでいたエリも立ち上がって、あこを見つめた。

ケン。
エリ。

…ありがとう。

最初は驚きを隠せなかった有美がにっこりと微笑んでいた。

「あなた達…
あなた達も、聞いた事、後悔しないでね?」

有美は、再確認をする様に3人に問う。

『はいっ…』
あこはぐっと何かを堪えてうつ向いた。

何か覚悟を決めたように…
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