Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
有美がそっと口を開いた。
「その日はね、朝から吐気と眠気が凄くて、体がダルくて…
私は病院へ行ったの。
妊娠が発覚した日だった。
嬉しくて、嬉しくて、早く彼に知らせたくて、私は急いで会計を済ませに受付に行ったの。
会計場の椅子にいるアツシを見つけた。
何とも思わずに、私はアツシに声を掛けたの。
振り向いて…私を見るアツシを見て、鳥肌が立った。
……今にも、泣き崩れそうな、そんなアツシが椅子に座っていた。」
ドクン…ドクン…ドクン、ドクン……
あこの心臓が急激にスピードを上げて走り出した。
嫌な予感がする…
「そして…アツシは言ったわ。
協力してくれないか…って。
俺は、あこから嫌われたいんだ…って。」
――?
どうして………?!
あこから、嫌われようとしなければいけない理由は…何?
「俺はもう、アイツをこの手で守ってやりたくても、守ってやれなくなった…
有美!今日この後、あこが俺の家に来る。
あこをわざと傷つけて、俺から離れて行く様に…協力してほしい。
…そう言って、アツシは私に頭を下げた。
私は、意味が分からなくて、アツシに怒りをぶつけたの。
そんなに大切なのに、どうしてわざわざ傷つけるのかって…
「その日はね、朝から吐気と眠気が凄くて、体がダルくて…
私は病院へ行ったの。
妊娠が発覚した日だった。
嬉しくて、嬉しくて、早く彼に知らせたくて、私は急いで会計を済ませに受付に行ったの。
会計場の椅子にいるアツシを見つけた。
何とも思わずに、私はアツシに声を掛けたの。
振り向いて…私を見るアツシを見て、鳥肌が立った。
……今にも、泣き崩れそうな、そんなアツシが椅子に座っていた。」
ドクン…ドクン…ドクン、ドクン……
あこの心臓が急激にスピードを上げて走り出した。
嫌な予感がする…
「そして…アツシは言ったわ。
協力してくれないか…って。
俺は、あこから嫌われたいんだ…って。」
――?
どうして………?!
あこから、嫌われようとしなければいけない理由は…何?
「俺はもう、アイツをこの手で守ってやりたくても、守ってやれなくなった…
有美!今日この後、あこが俺の家に来る。
あこをわざと傷つけて、俺から離れて行く様に…協力してほしい。
…そう言って、アツシは私に頭を下げた。
私は、意味が分からなくて、アツシに怒りをぶつけたの。
そんなに大切なのに、どうしてわざわざ傷つけるのかって…