Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
………。
そしたらアツシは目にいっぱい涙を溜めて話したの。
…大切すぎるから、こうするしかねぇんだよ!って…
まるで…捨てられた子犬の様だった。
震えていたわ。
その直後…私は全てを知ったの。
大切なあこちゃんを傷つけてまで離れて行かなければならなかった理由を…。」
あこはガクガクと震える足を無理矢理手で押さえ付けた。
その手を有美はそっと握った。
ぎゅうっ…
あこは目を力一杯きつく閉じた。
怖い…
怖い。
「そして…アツシは言った。
“俺は、今日…ガンを告知された。”
私はッ……ッ…耳を疑うしかなかっ…た…」
そこまで言って、有美は泣き崩れてしまった。
……ガン?
誰が?
誰…あっちゃん。
――――。
目の前が真っ暗になる。
あれ?おかしいな…
桜の花が舞っているはずなのに…
真っ暗闇だよ?
体からは完全に血が引いていた。
体が動かない。
動かそうとしてるのに…
動いてよ!!あこの体!!
気が付いた時には、泣き崩れる有美に叫んでいた。
『…ック…嘘っ!!嘘、嘘っ!!
有美さんの嘘つき―――!!』
そしたらアツシは目にいっぱい涙を溜めて話したの。
…大切すぎるから、こうするしかねぇんだよ!って…
まるで…捨てられた子犬の様だった。
震えていたわ。
その直後…私は全てを知ったの。
大切なあこちゃんを傷つけてまで離れて行かなければならなかった理由を…。」
あこはガクガクと震える足を無理矢理手で押さえ付けた。
その手を有美はそっと握った。
ぎゅうっ…
あこは目を力一杯きつく閉じた。
怖い…
怖い。
「そして…アツシは言った。
“俺は、今日…ガンを告知された。”
私はッ……ッ…耳を疑うしかなかっ…た…」
そこまで言って、有美は泣き崩れてしまった。
……ガン?
誰が?
誰…あっちゃん。
――――。
目の前が真っ暗になる。
あれ?おかしいな…
桜の花が舞っているはずなのに…
真っ暗闇だよ?
体からは完全に血が引いていた。
体が動かない。
動かそうとしてるのに…
動いてよ!!あこの体!!
気が付いた時には、泣き崩れる有美に叫んでいた。
『…ック…嘘っ!!嘘、嘘っ!!
有美さんの嘘つき―――!!』