Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
「有美さんっ!!」
あこが走り去った後、ゆっくりとお腹を支ながらベンチを立ち上がろうとする有美をエリが呼び止めた。
「…?はい?」
「あのッ…アツシくんは?…あの…」
有美は、エリが今聞こうとしている事を理解したようだった。
「大丈夫。生きてるよ。
今、抗ガン剤治療で入院してるよ。」
エリが、その一言を聞いて、ホッと胸をなで下ろす。
「…あのっ、有美さん!教えて下さい。
…どこの病院にアツシくんは居ますか?」
すると、有美は大きな鞄から、紙とボールペンを取り出すと、何かをスラスラと書き出した。
「はい。」
有美は書き終えると、にっこりと微笑んで、その紙をエリに手渡した。
【西中央総合病院
5階 B病棟
503号室】
綺麗な字で書かれていたのは、あっちゃんが入院している病院だった。
エリはその紙をぎゅうっと大切そうに握り締めて泣いた。
「ゆ…有美さん…ありがとうございます。
有美さんが教えてくれなかったら…あこは…
あこは一生後悔を背負って生きる事になっていました…。
…ウッ…本当に…グスッ…あ…がとござ…ま…」
泣いてるエリを有美は優しく抱き締めた。
あこが走り去った後、ゆっくりとお腹を支ながらベンチを立ち上がろうとする有美をエリが呼び止めた。
「…?はい?」
「あのッ…アツシくんは?…あの…」
有美は、エリが今聞こうとしている事を理解したようだった。
「大丈夫。生きてるよ。
今、抗ガン剤治療で入院してるよ。」
エリが、その一言を聞いて、ホッと胸をなで下ろす。
「…あのっ、有美さん!教えて下さい。
…どこの病院にアツシくんは居ますか?」
すると、有美は大きな鞄から、紙とボールペンを取り出すと、何かをスラスラと書き出した。
「はい。」
有美は書き終えると、にっこりと微笑んで、その紙をエリに手渡した。
【西中央総合病院
5階 B病棟
503号室】
綺麗な字で書かれていたのは、あっちゃんが入院している病院だった。
エリはその紙をぎゅうっと大切そうに握り締めて泣いた。
「ゆ…有美さん…ありがとうございます。
有美さんが教えてくれなかったら…あこは…
あこは一生後悔を背負って生きる事になっていました…。
…ウッ…本当に…グスッ…あ…がとござ…ま…」
泣いてるエリを有美は優しく抱き締めた。