Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
“彼のところへ行け”
たった一言なのに、言えない。
ケンはうつ向いてしまった。
泣くだけ泣いて、少し落ち着きを取り戻したあこは弱く笑った。
『ケン?ごめんね?
取り乱しちゃって……』
「…いや、いいんだ。
でも…俺に出来る事があったら言ってな?」
『…今日の事は忘れて?
明日からも、あこと一緒に居てくれる?
ケンは、離れて行かないよね…?』
あこの以外な発言にケンはビックリした。
てっきり、別れて欲しいと言われると思っていたから。
「当たり前だろ?
何、言ってんだよ(笑)
帰ろう?あこ…」
あこは、ケンに肩を抱かれながらゆっくりと家に帰った。
その日の夜。
あこは真っ暗な部屋でずっと考えていた。
あっちゃんに会いたい。
会いたい。
会いたい。
会いたくて仕方ない。
でも…会ってしまえば、もうケンの所には戻って来れない。
…そんな気がする。
でも…あこはあの日。
《あこの花》をみた日。
あっちゃんじゃなくて、ケンを選んだんだ。
ケンを傷付けたくない。
たった一言なのに、言えない。
ケンはうつ向いてしまった。
泣くだけ泣いて、少し落ち着きを取り戻したあこは弱く笑った。
『ケン?ごめんね?
取り乱しちゃって……』
「…いや、いいんだ。
でも…俺に出来る事があったら言ってな?」
『…今日の事は忘れて?
明日からも、あこと一緒に居てくれる?
ケンは、離れて行かないよね…?』
あこの以外な発言にケンはビックリした。
てっきり、別れて欲しいと言われると思っていたから。
「当たり前だろ?
何、言ってんだよ(笑)
帰ろう?あこ…」
あこは、ケンに肩を抱かれながらゆっくりと家に帰った。
その日の夜。
あこは真っ暗な部屋でずっと考えていた。
あっちゃんに会いたい。
会いたい。
会いたい。
会いたくて仕方ない。
でも…会ってしまえば、もうケンの所には戻って来れない。
…そんな気がする。
でも…あこはあの日。
《あこの花》をみた日。
あっちゃんじゃなくて、ケンを選んだんだ。
ケンを傷付けたくない。