Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
ケンの泣きそうな声に反応して顔を上げてしまった。
「よし!やれば出来るじゃん!」
ケンの笑顔。
こんなに近くで見れるのは最後かもしれない。
…なんとなく、そう思ってしまう。
あことケンの横を沢山の大学生が通りすぎて行く。
「あこは、今…自分の進むべき道が見えてるはずだよ?
いいか?
…もしも、俺がジャンケンで勝ったら、あこはこのまま、このリングをもう一度はめる。
そんで、俺と手をつないで大学の門をくぐる。
…そんで、これからもずっと、俺の隣で笑っている事!
…もしも、あこが勝ったら、そん時は………
この紙に書いてある場所へ行く事。
…そんで、もう俺のとこへは戻らない事。」
そう言って、ケンは、そっとあこの右手に紙きれを渡した。
“見てもいいよ”
ケンはあこに微笑みかけた。
何?
カサッ……
【西中央総合病院
5階 B病棟
503号室】
その紙きれを見る。
ケンの書いた字じゃない。
綺麗な字。
病院…?
―――――!!
『ケンッ!!これって……』
まさか…
まさか……
「よし!やれば出来るじゃん!」
ケンの笑顔。
こんなに近くで見れるのは最後かもしれない。
…なんとなく、そう思ってしまう。
あことケンの横を沢山の大学生が通りすぎて行く。
「あこは、今…自分の進むべき道が見えてるはずだよ?
いいか?
…もしも、俺がジャンケンで勝ったら、あこはこのまま、このリングをもう一度はめる。
そんで、俺と手をつないで大学の門をくぐる。
…そんで、これからもずっと、俺の隣で笑っている事!
…もしも、あこが勝ったら、そん時は………
この紙に書いてある場所へ行く事。
…そんで、もう俺のとこへは戻らない事。」
そう言って、ケンは、そっとあこの右手に紙きれを渡した。
“見てもいいよ”
ケンはあこに微笑みかけた。
何?
カサッ……
【西中央総合病院
5階 B病棟
503号室】
その紙きれを見る。
ケンの書いた字じゃない。
綺麗な字。
病院…?
―――――!!
『ケンッ!!これって……』
まさか…
まさか……